2007/08/25
短歌集「命の旅」その3
負ひし子と メルトモとなり かなを打つ「脳よさすらうな」と 時あやつりて
おひしこと メルトモとなり かなをうつ
「のうよさすらうな」と、ときあやつりて
静々と 舞殿にふる 桜花
香華声明 ひそと絹ずれ
しずしずと まいどのにふる さくらばな
こうげしょうみょう ひそときぬずれ
(鎌倉鶴岡八幡宮にて)
あら玉の 東雲の空 陽は走る
同行二人 うたた曼荼羅
あらたまの しののめのそら ひははしる
どうぎょうににん うたたまんだら
(年の初めのご挨拶)
紫の 花すべてよろしと 言ひてありき
夫の胸許の 傷ぐちを恋う
むらさきの はなすべてよろしと いいてありき
つまのむなもとの きずぐちをこう
春の道 真夏の陽差し 秋の道
よりそひし小径は 今や片道
はるのみち まなつのひざし あきのみち
よりそひしこみちは いまやかたみち
残されて 残る思ひの 旅支度
仰ぐ満天の星の 我はひとつぶ
のこされて のこるおもいの たびじたく
あおぐまんてんのほしの われはひとつぶ
見上ぐれば 満天の星 たらひの湯
草花に笑われ 老天女は湯浴み
みあぐれば まんてんのほし たらいのゆ
くさばなにわらわれ ろうてんにょはゆあみ
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