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短歌集「老ひだまりの窓」その2

短歌集「老ひだまりの窓」その2


しとど降る 八月の雨 傷痛めど
 老ひつも夢追う 足跡の詩


しとどふる はちがつのあめ きずいためど
 おいつもゆめおう あしあとのうた

 (デイサービスの朝)


這えば立て たてばあゆめの 命いとし
 この身傘寿なりせば いざ、ととのえつ生きなむ


はえばたて たてばあゆめの いのちいとし
 このみさんじゅなりせば いざ、ととのえついきなん

 (デイサービス、午後のゲーム)


点滴の 落つるを見つめ ひらめきぬ
 生命と時を ひしと抱きしめたり


てんてきの おつるをみつめ ひらめきぬ
 いのちとときを ひしといだきしめたり

 (病院の午後)


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プロフィール

可久鼓桃

Author:可久鼓桃
東京・京橋生まれの神楽坂育ち。
江戸っ子3代目。
昭和4年生まれの88歳。
短歌、詩、小説、絵画など幅広く表現。
運命鑑定家でもある。

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