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可久鼓桃の一人同人誌「人間日和」復活しました


可久鼓桃の一人同人誌「人間日和」 復活しました

東京・京橋生まれの神楽坂育ち、88歳の江戸っ子3代目歌人「可久鼓桃(かくことう)」が 自作の短歌・詩・エッセイ・小説を発表する一人同人誌「人間日和(にんげんびより)」

 停止したままだった可久鼓桃の一人同人誌「人間日和」が復活しました。

 まずは、復活の挨拶代わりの短歌を

 ningenbiyori100.jpg

傘寿すぎ いつか白寿をもむかえるか 暮ての初ころび 痛む身つらし

 鼓桃


 傘寿=八十歳  白寿=九十九歳

 可久鼓桃本人が書いた色紙です。

今まで掲載した小説シリーズ「神楽坂」(最終回まで全31回掲載済)、そして、半ばで掲載中止になっていた小説シリーズ「昭和に生きて」(第2話の第2回まで掲載済)、短歌集などもよろしくお願いします。

心機一転、新しい「人間日和」をこれからもよろしくお願いします。 

管理人 新岳大典
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可久鼓桃・詩「母の日」 再録

詩集 生き生きて・・・・・・・・・・・・・再録

母の日

母の日とは、年に一度、花屋の店先で
赤と白のカーネーションが、隣に香る蘭の花に
誇らしげな流し目を送る日。

母の日とは、子を生まぬ妻が遠慮がちに
あたえられずに来た淋しい胸に
白いカーネーションをそっと飾る日。

母の日とは、子と別れた母親が、
今更どうにもならぬに、
今日、子供の胸に何色の花が飾られるのやらと
乳房の痛みを悔いつ託(かこ)つ日。

母の日とは、社会の裏に、ひそと流れた
女の赤い涙と白い涙が花を染め、
今日一日、男の人が、
自分を生んだのは、女だったことを思い知る日。


(昭和45年5月10日 商いの日々の中で)

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プロフィール

可久鼓桃

Author:可久鼓桃
東京・京橋生まれの神楽坂育ち。
江戸っ子3代目。
昭和4年生まれの88歳。
短歌、詩、小説、絵画など幅広く表現。
運命鑑定家でもある。

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