2007/05/13
短歌集「命の旅」その1
短歌集「命の旅」その1とまどえば 紙に向かうなり
涙あらば インク滲ませ 一人ゐの詩
とまどえば かみにむかうなり
なみだあらば インクにじませ ひとりいのうた
16歳の秋・・・
入り潮の 香もなく ネオンの波ばかり
迷いカモメか ここは数寄屋橋
いりしおの かもなく ネオンのなみばかり
まよいカモメか ここはすきやばし
チンチン電車(市電)にゆられ、築地から牛込見付(神楽坂下)まで津久戸小学校に通学した。早朝、数寄屋橋の上をカモメが飛んでいた
風立ちて いざ添え木せむと庭に立てば
抜きかねてありし 母小草咲きぬ
かぜたちて いざそえぎせんと にわにたてば
ぬきかねてありし ははこぐささきぬ
亡夫一周のおりに
松風を わけてぞすぐる 古希の関
ぬくもり運ぶ 足跡の詩
まつかぜを わけてぞすぐる こきのせき
ぬくもりはこぶ あしあとのうた
ここまで来た、これからも行く、ありがとうの旅路
つき離し 見まわすことを おぼえたり
ふりみだし来し 髪ととのえて
つきはなし みまわすことを おぼえたり
ふりみだしきし かみととのえて
一人息子、結婚す
かにかくに 不惑知命は 汗まみれ
負ひ来し荷解き なさけの湯あみ
かにかくに ふわくちめいは あせまみれ
おいきしにとき なさけのゆあみ
また一つ関の戸をあけた、生き方を整え歩みだす。
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